本鼈甲(本べっ甲)と琥珀(こはく)中心に天然石・真珠・化石・原石等を数十年扱ってきたアクセサリー製作兼卸が、
メルカリを飛び出して一般向け格安販売を行うアクセサリー中心のブランド「ブライトンアクセサリーズ」に生まれ変わりました。
「本べっ甲って何から作られているの?」と聞かれてわからない方も多いでしょう。亀から作られているとご存じの方はいらっしゃるかもしれませんが、亀の容姿と本べっ甲の姿があまりにも違うので具体的なことはわからないかもしれません。
本べっ甲はタイマイ(ウミガメの1種)の甲羅から作られています。タイマイは、赤道付近の熱帯海洋に生息し、カリブ海、シンガポール近海、アフリカ中部が主な産地として知られています。
本べっ甲は古く我が国でも、奈良正倉院の御物の中に唐の国から伝来した楽器、御剣、器具等に見ることができます。その技法は長崎に約300年前に伝えられ、今日も伝統工芸の一つとして受け継がれています。そのため、長崎には本べっ甲を取り扱う工房や職人がいます。しかし問題となるのはワシントン条約です。絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約で、先進国及び発展途上国の多くが加盟しており、日本は1980年(昭和55年)に条約を締結し、同年11月から発効しています。その中でもウミガメは最も危機的状況にある動物として、国際取引の規制が大変厳しくなっています。
ではそんなウミガメの甲羅を使用した本べっ甲がなぜ出回っているのでしょうか? 多くはワシントン条約締結前に輸入されたもの、そして日本国内で養殖もしているからです。
しかし、カメがあっても本べっ甲を加工する職人が高齢化もあってどんどん少なくなっています。そのような事情から、自然と本べっ甲の値段は高くなってしまいます。しかし本べっ甲を用いた装飾品などは日本伝統のもの。素晴らしい日本ならではの文化の片鱗を絶やすわけには行きません。今や本べっ甲を専門として扱う業者も大変少なくなっております。ブライトンアクセサリーズでは、本べっ甲を30年近く扱ってきた専門者が、宝飾の街東京・御徒町卸業者から本べっ甲を仕入れて制作をし、百貨店などと比べると驚くほど安い価格で販売しております。しかしブライトンアクセサリーズでは本物にこだわり、モダンなデザインの本べっ甲商品に力を入れていきます。
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